2008年05月09日

[生活] 祭りのない土地に育って

気がつけば、子供の頃から祭りに縁がない。
というと驚く人はたくさんいるかもしれないけれど、
事実、ハッピを着て地域の祭りに参加した記憶がない。
それだけでテンションがあがるような祭り囃子もない。

4歳まで過ごした堺の家は父親の生まれ育った家だったけど、
祖父は愛媛、祖母は堀江の出身なので、
祭りに加わってどうこう、というようなこともそもそもなく、
いや、あったのかもしれないけれど僕の記憶には残っていない。

引っ越した河内長野の街は新興住宅地で神様のいない場所。
祭りは旧来の土地の住人がだんじりを引いているけれど、
うちの地域はどちらかというとよそ者な感じで、
子供会や老人会はあるけれど青年団がないから祭りにならない。
よその町内の祭りに参加する人もいたけれど、
そもそも田舎のヤンキー大集合みたいな感じなので
僕自身はどちらかというと嫌悪していて、
そんなこんなで祭りには参加することなく大きくなりました。

祭りって、どちらかというと参加する物ではなく、見に行く物でした。

その反動だかなんだか、学園祭やイベントごとは大好きでしたが、
それも結局はなんというか、作り物の祭りなんだなあ、と思うわけです。

そんなことを考えたのも、先日ひいばぁばの家で浜松祭りを見てから。
いわゆるお囃子とは少し違ってラッパを吹き鳴らす独特のそれは、
浜松城城主に子供ができたのを祝って凧揚げをしたのが始まりで
今でも町内に子供ができると凧に名前を入れて飛ばしたり
(しかも6帖とか8帖とかの大きいやつを)
子供が生まれた家の前で町内の人に酒や食事を振る舞ったり、と
まさに今の僕たちくらいの人が祭りの輪の中心にいるのです。

そんな人たちや、例えば僕の地元でだんじり引いてる人たちにすれば
「結婚したらどこで生活するか」とか
「家を買うならどこが通勤に便利か」なんてのは愚問でしかなくて
きっと「子供ができたらそろいのハッピで祭りに参加する」
ってことになるんだろうなと思う。
いや、人の生活って結構長い間そういう風にして続いてきてるんだと思う。
僕だって、祭りに(土地に)どっぷり浸かって生活してたら
きっと同じような判断をするんだろうと思う。でも実際はそうはいかない。


根無し草の僕ら夫婦は、西区での生活をあと一ヶ月で切り上げて、
河内長野の僕の実家に引っ込もうとしているのだけど、
さて、その次どこに行くかはタイミングも含めて気の向くままに。
土地の縛りというのはよくも悪くもあるのだけれど、
例えば祭りの洗礼を受けて育ってきたら、やっぱり「この土地で」
ってなるんだろうなとおもう。

河内長野の家にしても、両親は愛着はあるのだろうけど
じゃあ土地にどこまで執着があるかというと、
それはやっぱり別の話なんじゃないかなと思うのです。

岡山から大阪に出てきて15年とかになる友達は
毎年祭りの季節になると嬉々として帰って行くし、
うちの奥様にしても地元の祭りの季節は必ず帰る。
「娘にもハッピ着せたいけど、地元じゃないからなあ」
と、まっとうな心配をしたりしている。
土地、というか故郷ってそういうもんなんだな。やっぱり。


土地、故郷、郷土愛、みたいのってやっぱり全部つながっていて
それが「阪神アホか、巨人に負けてどないすんねん」みたいのに
やっぱりどこかでつながって行くんだろうな。
近鉄ファンだった僕はもうしばらくどこかのチームを応援することもなく
そういう感情すらしばらくなくしたままなんだけど、
ん〜、なんだかうまくいえないけどそういうことです。

子育てに関係があるようでないような感じですが、
なんだか最近そんなことをぼんやりと考えています。

例えばモンスターペアレントにまつわるいろんなニュースも、
結局親同士も同じ町内で付き合いがあれば
そんなことないのではというのは理想論に過ぎるかもしれないけれど
都会の生活はやっぱり顔が見えないところがあって、
だからこそ都心がいいんだという意見ももっともだけど、
いや、やっぱり生活の中に祭りがあるってのが大切なのかなあ、と。

さっきの郷土愛の話で言うと、「愛国心は学校で教える物ではない」
というのはそれはそれで正論なのだけど、
地域や家庭の普通の生活の中で学ぶことができないのなら、
学校で教えるのも一つの方法なのかもしれないと思います。
かといって学校で躾けや社会規範を教えるのもどうかと思いますが。

まあ、いずれにしても、僕ら夫婦はそういう生活の場所を
これから選ばないと行けないわけです。
どこで暮らし、どういう風に生きて行くのか。
娘がその土地で、どういう風に育つのか、
今はそこまではわからないけれど、
願わくばその土地を愛して、誇り高い人になってほしいなと思う。
僕がそうじゃなかったからか、嫁がそういう人だからか。

何が正しいのかなんてやっぱりわからないのだけれど、
少なくとも僕は生活と祭りについて、そんな風に考えています。


タグ:生活 土地

にほんブログ村 子育てブログ パパの育児へ <<ブログランキングはこちら、ポチっとな、と。

posted by リョウ at 23:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
生活の中の祭りと郷土愛ですかあ。
そんな風に考えたことなかったですけど、なるほどですね!

僕も地元に小さな祭りがあるんですが、やはり祭りはテンション上がります。
京都は有名な祇園祭がありますが、やっぱり僕は地元の祭りの方が燃えますね(笑)

帰るところというか、懐かしいと思えるものが継続してそこにあるっていうのは何か嬉しいですし、それを誇りに思えて大事にしれくれる人になってくれるといいですね!

P.S
バーベキュー、やっぱりちょっと厳しいです・・・
普段は自由に調整出来る会社なのに。
スイマセン・・・
次回はぜひ参加させて下さいね!
Posted by nov at 2008年05月11日 21:50
>novさん
たしかに祇園祭も中京、下京の町内のお祭りですからねえ。
規模云々ではなく「わが町の祭り」てのがいいんでしょうね。
なんだかいろいろややこしい話ですが。
Posted by リョウ at 2008年05月17日 23:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
にほんブログ村 子育てブログ パパの育児へ <<ブログランキングはこちら、ポチっとな、と。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。